みなさん おはようございます♪
料理研究家の若です(^^)/
今日は、物質変換の魔術師と言われている酵素の話です。
豊臣秀吉の時代に、ポルトガルから長崎に、食用の脂が伝わるまで
日本人は灯油以外に油を使ったことがなかったそうです。
そんな中、てんぷらを食べた武将たちが、片っ端から腹痛・下痢になどに
冒され大騒ぎになったようです。油を食べない日本人の消化系には
油を消化する酵素がなかったというのがその理由です。
その後400年の間に、油に適応する消化酵素リパーゼが分泌されるようになった
現代人は、てんぷらが食べれるようになったのです。
三大栄養素のひとつ、炭水化物を吸収しやすくためには、
唾液に含まれるプチアリンという酵素が働き、でんぷん質をブドウ糖に変える
糖化酵素です。酵素は一品一芸主義で、一つの役割しか果たせないのが特徴です。
魚や肉などのタンパク質には、胃液中に多く含まれるタンパク質分解酵素の作用に
よって吸収しやすいように各アミノ酸に分解されます。
乳牛がミルクを産出することや、わずかな脂成分しか含んでいない竹の葉を
食べているパンダが脂肉を蓄えられるのも、酵素のなせる業なんですね。
他にも背中にコブを蓄えるらくだ、昆虫やその幼虫を食べて、何千キロも
飛翔するつばめ、土だけを食べて繁殖を続けるミミズも、物質を分解、
合成、変換させる酵素の存在なしでは生きられません。
燃えて炭になる有機物を食せば、水や空気から水素原子と酵素原子を
生命の営みを助けてくれます。
明日は、この酵素の弱点を見ていきたいと思います♪